赤レンガの歴史 生かして  『東京新聞』2025年8月9日

赤レンガの歴史 生かして  『東京新聞』2025年8月9日

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資料・模型など展示 活用案を提案

「遺そう・いかそう赤レンガ パネルと模型展」の記事が『東京新聞』に掲載されました。
【「遺そう・いかそう赤レンガ パネルと模型展

赤レンガの歴史 生かして 市川の旧陸軍施設 資料・模型など展示 市民グループ、活用法を提案
『東京新聞』千葉版 2025年8月9日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/427462?rct=chiba

 千葉県市川市国府台に残る明治時代の旧陸軍施設「赤レンガ」を紹介する展示会が、市中央図書館(同市鬼高)で開かれている。現在は利用されていない県有施設のため、活用方法を提案したパネルや建物の模型などを並べた。レンガ積み建築物で傷みが進んでいることから、展示会を開いた市民団体・赤レンガをいかす会は「市に移管するなどで早期に活用を」と訴えている。

 「遺(のこ)そう・いかそう赤レンガ」と題した展示会では、図書館前ロビーに17枚のパネルを並べ、赤レンガが明治時代に建てられ、旧陸軍の武器庫として使用されたことを紹介。建物の外観と内観の写真や、千葉商科大の学生が制作した一帯の2500分の1の模型も展示した。

 いかす会の若手でつくるユース部は昨年10月、市内でワークショップを開催。その際、活用案を絵や図で記録するグラフィックレコーディングで示しており、今回はパネルで展示した。

 図書館内には、赤レンガ建物の20分の1と100分の1の模型や、断面図・平面図などを展示。建設から約40年後、近くに設けられた兵舎の基礎に用いられたとみられるレンガ(縦10・5センチ、横22・5センチ、厚さ5・7センチ)も並べた。

 いかす会共同代表の高木彬夫(あきお)さんは、赤レンガは地域の歴史だけでなく、建築史、軍事史、産業史でも重要だとして、「詳細な調査と修復を施し、文化財などとして活用すべきだ」と話す。会のメンバーを募っており、問い合わせは高木さんのメール=arch_takagi@nifty.com=へ。展示会はロビーが15日まで、館内が31日まで。(保母哲)

<赤レンガ> 1885(明治18)年ごろに建て
られ、旧陸軍の下士官候補養成機関「教導団」の武器庫として使用された。高さ10メートルの2階建てで、間口20メートル、奥行き8メートルのレンガ積み建築物。全国的に数少ない「フランス積み」が特徴という。第2次大戦後から2002年までは県血清研究所の施設として活用された。現在は無人で、一般公開はしていない。

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