「赤レンガ倉庫および旧血清研跡地の活⽤」ワークショップ

「赤レンガ倉庫および旧血清研跡地の活⽤」ワークショップ

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赤レンガ活用ワークショップ

市民から意見を募り、市民の意思をまとめよう

旧千葉県立⾎清研究所敷地を含む国府台地域に関わる市⺠から広く意⾒を募り、⾚レンガ倉庫および旧⾎清研究所敷地の活⽤について、市⺠の意思をまとめることを目的に、ワークショップを開催しました。

⽇時:2025年6⽉1⽇(⽇) 16:00-19:00
場所:市川公⺠館 第2会議室
参加者:25名(内中高生4名)
主催:⾚レンガをいかす会

経緯
2025年2月の千葉県議会で、旧血清研究所研究棟の解体工事の予算が決定しました。【赤レンガ通信web版第1号
このため、赤レンガ倉庫を含む旧血清研究所跡地を市川市が引き取るのではないかという可能性が、現実味を帯びてきました。【旧血清研究所の解体工事 日刊建設タイムズ
そこで、赤レンガをいかす会では、2024年度の活動報告と2025年度の活動について協議する場を開きました。
横浜国立大学都市科学学部建築学科4年生の石津新之輔さん(市川市出身・在住)が参加しており、「若い世代の観点から新しい活用の方法を考えてもらおう」との声があがりました。石津さんからは、「計画を立てるならその前に市民の生の声を聴きたい」ということでワークショップが企画されました。

企画
企画としては、具体的な用途に即した施設ではなく、誰がここに集まり利用するのか、この場において何がしたいか、どんな使われ方が望ましいか、周辺の地域資源(江⼾川・⾥⾒公園・⼤学・その他)を活用できるかなどについて、参加者の皆さんが「当事者としてかかわること」を念頭に議論しようというものでした。

概略説明
参加者の大部分は国府台の地域資源や赤レンガ倉庫の位置、血清研究所についても知らない人がほとんどなので、冒頭に概略の説明をしました。
高木共同代表がレジュメを用いて、会の設立、国府台の地の利、赤レンガ倉庫(武器庫)と陸軍の歴史、血清研究所の役割、赤レンガ倉庫の特徴と遺す意義、どのように遺すのか、といったことをお伝えしました。

地図による現場認識
次いで、大判の住宅地図を机上に広げ、現場の理解を行いました。地図上に線を引き、道路を確認し、建物や江戸川、公園などを確認することによって、現状認識の効果が高まります。現地のイメージがおぼろげながらつかめてきたようです。

活用方法
現地のイメージを共有したところで、どんな使われ方が望ましいか、誰が使うのか、何をしたいのかなどについて話し合いました。

3回目のワークショップ

これまで血清研究所跡地の活用についてのワークショップは、2回開催してきました。
第1回は2018年に行いました。この時の参加者の大部分は、見学会によって現場の状況を把握している人たちでしたので、「ディスカッション」を中心に進めました。その結果を要約して「遺そういかそう赤レンガ!」「赤レンガのある場所は国府台地域の利の集積」にまとめ発表しました。【赤レンガ活用の夢を語る大学習会
第2回は2024年に行いました。問いかけの内容は同じですが、「グラフィックレコード」の手法を採り入れました。その場でイメージが描かれるので分かりやすい利点がありましたが、同時に既存のイメージに捉われやすいという欠点もありました。【市川赤レンガ活用アイデアワークショップ
今回は第3回に当たります。既存のイメージから解放したところで活用方法を話し合ったので、また違う声が聞かれたように思います。
建築学を学ぶ石津さんが、このワークショップから新しいヒントを得て、活かす場所や建築計画を原点から問い直し、どのような計画を練っていくのか、設計者としての手腕が問われますが、期待するところです。

ワークショップに参加した昭和学院高校生徒(神山教諭提供)
ワークショップ画像

ワークショップ画像

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